HRB-KJ-005MEIKAN

BellaBotの職務経歴

ファミレスで見かけるネコ型ロボットが、どこまで自分で働いていて、どこからが店員さんの仕事なのか気になる。

BellaBotの職務経歴で、できること・できないこと・人が監督する条件を分けた図
できること・できないこと・人が監督する条件を先に分けるための図です。

案内所の短答

現場で働いている

BellaBotは Pudu Roboticsのネコ型配膳ロボットで、4段のトレイに合計40kgまで載せて、店内の決められた地点へ料理を自律搬送する。国内ではすかいらーくグループが約2,100店に3,000台の配膳ロボット導入完了を公表した代表的な商用機である。一方で、料理の積み降ろしは人が行い、移動できるのは傾斜5度以下の平らな床に限られる。運ぶまでがロボット、渡すのは人という分担で働いている。(数字は本文の出典と時点を参照)

現在の段階商用の現場で稼働実績が公表されている内容です。

できないこと(名札より)料理をトレイに載せる・客席で降ろすのは人の仕事で、積み降ろしまでは自動化されない(メーカー公表の運用形態・2026年8月14日閲覧)

人が監督する条件
通路の確保、トレイの積み降ろし、停止・詰まりへの対応は店舗スタッフが担う
読む目安
8分
見直し周期
半年ごと(メーカー仕様・導入公表の更新を確認)
確認日
次回確認

この求職者には、ファミリーレストランの通路ですでに会っているかもしれない。ネコ型の配膳ロボットBellaBotは、4段のトレイに合計40kgまで載せ、決められた卓へ料理を自律搬送する。国内ではすかいらーくグループが約2,100店・3,000台の導入完了を公表しており、デモではなく日常業務として働く代表例になっている。ただしその仕事は「運ぶまで」で、渡すのは人である。

経歴の要約

名札の三行はこうである。できることは「4段トレイ・合計40kgまでの店内自律搬送」「三次元の障害物回避と複数台の連携走行」。できないことは「料理の積み降ろし」。

厨房でトレイに載せるのはスタッフ、客席で皿を取るのは客かスタッフで、BellaBotはその間の移動だけを引き受ける。この線引きは欠陥ではなく、店という現場に合わせた分担の設計である。

所属と経歴

開発元は中国・深センのPudu Robotics。BellaBotは同社の配膳ロボットの看板機で、ネコをモチーフにした表情と音声で客とやり取りしながら働く。製品ページは飲食店と小売店を対象現場として挙げている(2026年8月14日閲覧)。

日本での経歴は導入の公表がよく残っている。Pudu Robotics Japanは2022年5月、しゃぶ葉272店舗(当時のほぼ全店)への導入完了を公表した。同年12月にはすかいらーくホールディングスが、ガスト・しゃぶ葉・バーミヤンなど約2,100店舗に3,000台のフロアサービスロボットの導入完了を発表している(同リリースに機種名の明記はないため、グループ全体の台数はフロアサービスロボットとしての公表値として読む)。

担当できる業務

中心業務は配膳と下げ膳の搬送である。厨房から卓への料理の搬送、複数の卓を続けて回る配り分け、下げ物の運搬、席への案内が公表機能に含まれる。複数台が同じフロアで働くための連携機能も持つ。

導入効果の数字は導入側が公表している。すかいらーくの2022年12月の発表では、ガストの例として、片付け完了時間が35%減、スタッフの歩行数が42%減、ランチピークの回転率が2%改善とされ、客アンケートでは9割が満足と回答したという。効果の数字は店舗条件で変わるため、この値は「この導入での公表値」として読む。

勤務条件

メーカー公表の主な仕様は次のとおりである(Pudu Robotics製品ページ・2026年8月14日閲覧)。

項目 公表値
本体 幅56.5×奥行53.7×高さ129cm・55kg
トレイ 4段・1段10kg・合計40kg
走行速度 0.5〜1.2m/s(調整可能)
対応傾斜 5度以下
稼働時間 無負荷で13時間
充電 4.5時間・バッテリー交換式
センサー RGBDカメラ3基+LiDAR・応答0.5秒以下

勤務条件として効いてくるのは傾斜5度以下という一行である。段差や階段は越えられないため、働けるのはワンフロアの平らな床に限られ、通路幅と床の状態が採用可否を決める。防水性能の公表はなく、屋外は条件の外である。

人が監督する条件

BellaBotの障害物回避は公表仕様上も充実しているが、それでも店には人の監督が組み込まれている。通路に物を置かない、混雑時に走らせる範囲を決める、積み降ろしを確実に行う、止まったときに対応する。これらはすべてスタッフの仕事である。

すかいらーくの発表にも、ロボット専任インストラクターが全店舗を回り、客と従業員の声をもとに改善を重ねたとある。3,000台の導入は、機械を置く作業ではなく、人の側の運用を作る作業だったことが公表資料から読み取れる。

採用実績

公表されている国内の採用実績は厚い。しゃぶ葉272店舗(Pudu Robotics Japan公表・2022年5月)、すかいらーくグループ約2,100店舗・3,000台のフロアサービスロボット(すかいらーくホールディングス公表・2022年12月、業態別ではガスト1,251店・バーミヤン354店・ジョナサン187店など)。導入主体と機種の対応は公表元によって粒度が違うため、この台帳では両方の公表を並記している。

配膳という職種を現場側から見た分担の全体像は配膳ロボットの職務経歴へ。同じ自律走行でも倉庫という別の職場で働く同僚はProteusの職務経歴、経路を自分で考える移動方式の用語はAMRとAGVの違いで整理している。

CANNOT DO

できないこと・条件付きのこと

  • 料理をトレイに載せる・客席で降ろすのは人の仕事で、積み降ろしまでは自動化されない(メーカー公表の運用形態・2026年8月14日閲覧)
  • 移動できるのは傾斜5度以下の床で、階段や段差のあるフロアの行き来はできない(Pudu Robotics公表仕様)
  • 防水性能は公表されておらず、屋外や濡れた床での運用は公表条件の範囲外である

THE NAME TAG

名札の三行

できること配膳ロボットと店員の分担を、仕様と導入公表にもとづいて説明できる状態
できないこと料理をトレイに載せる・客席で降ろすのは人の仕事で、積み降ろしまでは自動化されない(メーカー公表の運用形態・2026年8月14日閲覧)
人が監督する条件通路の確保、トレイの積み降ろし、停止・詰まりへの対応は店舗スタッフが担う

TODAY'S CARD

アオイが今日の窓口で確かめる一つ

次に配膳ロボットを見かけたら、人が手を貸した瞬間がいつだったかを一つ数えてみる

SOURCES

一次情報(メーカー公式・公表事例など)

  1. BellaBot 製品ページPudu Robotics · 2026/8/14確認
  2. ネコ型配膳ロボット「BellaBot」全国チェーンレストラン「しゃぶ葉」の272店舗で導入完了Pudu Robotics Japan · 2026/8/14確認
  3. 約2,100店に3,000台のロボット導入完了すかいらーくホールディングス · 2026/8/14確認

VISIBLE FAQ

よくある質問

BellaBotは何キロまで運べるのか。

トレイは4段で1段あたり10kg、合計40kgまでというメーカー公表値である(2026年8月14日閲覧)。皿の枚数ではなく重量とトレイ寸法で積載が決まる。

どうやって障害物を避けているのか。

メーカー公表では、RGBDカメラ3基とLiDARによる三次元の全方向障害物回避を備え、応答時間は0.5秒以下とされる。それでも通路の確保と最終的な安全管理は店舗側の仕事である。

日本ではどのくらい導入されているのか。

すかいらーくホールディングスが2022年12月に約2,100店舗・3,000台のフロアサービスロボット導入完了を公表している。しゃぶ葉272店舗へのBellaBot導入はPudu Robotics Japanが公表している。